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スマホ詰パラ好作選出版に関する騒動についての雑感

宗角さんがスマホ詰パラで2014年~2016年に発表された作品から個人的に選りすぐって、解説をつけて販売することを1月13日に発表した。
これに関する一連の流れについて、個人的な雑感を書こうと思う。まぁ、ブログの更新の意味もかねて。
詰将棋界では当たり前のように行われてきたことだが、収録作の作家への事前連絡が一切行われていなかったのである。
これについて、一部の作家から「それ、いいの?」という声が上がった。

私は、これら意見に対して直接リプする形で見ていた。
私自身はこの声が上がることはなんら不思議に思っていなかった。
例えるなら、勝手に人の家の材料や大工道具を持ち出して、超大作の工作物を作ったようなものだからだ。
確かに、材料や大工道具を使われてしまった人たちが、その作品を認めて、文句を言わなかった場合、それらは法的には何の問題もない。
著作権も同様で、要するに「自分の作品を勝手に使うな」と言うことができる権利に過ぎないのだから、他人が他人の作品を使ったところで、それ自体を法的にどうこう文句言う権利は作者以外にはないのだ。
しかし、本質的に見たら、それは「良くないこと」に分類されるだろうし、例え話のような形で工作物を販売している人がいれば、やはり批判は出るだろう。
過激な例であることを承知しつつ、極端に分かりやすくするために、敢えていうなれば、他人の物を壊して回るような動画を誰かが作ったら、それは当然批判されるようなものである。
他人の物を壊す行為は器物損壊罪だし、民法上も不法行為だ。しかし、それは物の所有者が文句を言わなければ法的には何も言われない。器物損壊罪は親告罪だし、民法上の不法行為も権利者が権利を主張して初めて意味を持つ。
それで広告費を手に入れた人が、「物を壊された人も文句を言っていない、見た人間も楽しんでいる、だからこの行為には価値がある、いいじゃないか」と言い出したら、それはダメだろ、と批判されることはむしろ普通だ。
実際に声を上げた人は好作選に選出された作家達、つまり権利者だった。いうなれば「私は今回物を壊されたことに異を唱えない。楽しんだ人がいて、その価値も認めよう。しかしそのやり方は良くないのではないか」と言ったわけだ。
スマホ詰パラはこれまでの詰将棋界とは少々異なる集団が含まれていることから考えると、これまでどおりに動かない可能性があるのはある意味予想されていたことだった。
そんなわけで、私はこの動きを、ついにこういう動きになったかぁ、という形で見ていた。
上がった声の内容自体は正当なものだからだ。人のものを勝手に使っていいの?という。
これに対して、宗角さんは好作選に利用した作品について、作家への呼びかけとして使用の許可についてアンケートをとることに決めました。
宗角さんは作品が発表された場所であるスマホ詰パラ内でも周知を行い、作者と連絡を取ろうとした。
この動きで、一連の問題は収束を迎えるのではないかな、と個人的には思っていました。
と言うのも、一般に、同人誌でもそうですが、作者に100%連絡を取り、許可を取ると言うことがなされているわけではありません。
このような同人活動では、権利者と連絡を取らず、文句を言われてないからセーフ、といったグレーな状態で成り立っていることも多くあります。
その中で、どこの誰とも知れない作者との連絡を取る、と言うことに関して言えば、これ以上の方策がないと言うのも事実。
連絡が取れる作者には連絡を取り、可能な限り周知を行い、それでも連絡が取れない作者の分は、グレーのまま進めていく。
これが「今回の」落としどころだと、自分自身も思っていました。
もちろん、グレーなところは残さず、連絡が取れないならその部分は使うべきではない、と言う意見も当然ありうるところです。
それも正しいと言えます。ただまぁ、これは、黙認の文化に支えられてきている日本の二次創作界隈との兼ね合いを考えますと、後から作者が文句を言ったときに責任を取る覚悟でやるなら、それはもう作者の判断にゆだねるべき、と言うものだろうと私は考えています。

あくまでも著作権は「自分の作品を勝手に使うな」ということをいうことができる権利に過ぎないからです。
もちろん「お前はいいけど、あいつはダメ」とかそういうのも自由に決められる権利です。
それゆえ、私は、元より「何らかの形で作者側から声が出るような場面」でなければ、個別の案件については特に声を出していません。
短編名作選について声を出したのは「修正図があるのに原図が載ってしまった」「事前に打診があれば断っていた」「余詰作が修正図ではなく原図で載っている(後にこれについては掲載作を作者が知っており、作者自身が余詰を失念していたことが判明)」という話を耳にしたからでした。
もちろん、権利者が現実に権利行使をしないのであれば、法的にはそれでおしまいの話ではありますが、こういう話を耳にしたとき、「このままではいつ誰が実際に権利を行使し、こういった本が出せなくなってしまっても不思議ではない。せめてできることをやるようにすべきではないか」と言う考えで意見をしていたのです。
だからこそ、今回の名作選に選題された私の作品については、宗角さんと連絡を取り、自分自身としては作品利用の許可を出した時点で、権利者としてはおしまいの話であり、宗角さんは作者と連絡を取るためにできるだけの動きを見せた以上、第三者としてもそこから先は権利者の判断だと思っていて、その点に特に意見を出さなかったわけです。
どこの馬の骨とも分からんやつが勝手に作品使った場合に怒るなら権利者として怒ればいいし、誰々さんがやることなら信頼するよと言うのも権利者の自由です。
著作権侵害が巷に溢れているのなら、第三者が一般論として批判するのも自由ですし、権利者が文句を言ってやめさせることだってできるでしょう。

さて、そこで話が終わるかと思いきや、なんと盤外戦のスタート。
山川さんが意見を表明し、これに呼応して冬柿さんが反論を行いました。

山川さんのブログについては、実際のところおかしな点があります。
山川さんは詰将棋を「詰将棋は創作的プロセスを経て構成されるパズルである」と書かれておりますが、その認識であるならば、パズルに関する判例との関係で考えると、パズルであることを前提とするなら著作権が認められると考えるべきである。
詰将棋に関する判例がないことは正しいが、山川さんはこの点、パズルの判例に関する調査が足りていなかったようである。
また、100歩譲っての部分についても、これまでの私の意見を見れば分かると思いますが、結局「連絡が取れなかった作者から後で権利行使された場合に、どうしようもない」ことは事実でして、そこに関しては、自ら責任を取ると言う格好にならざるを得ません。
その部分は「第三者から見たらもうこれ以上言っても仕方ないが、絶対的に十分と言い切ることもできないだろう」という領域と言うべきでしょう。
このあたり、冬柿さんのブログの反論のほうが論理的には整合的だろうというのが私の考えです。

さて、詰将棋界はこれらの流れの中でどのように進んでいくのでしょうか。
今は、グレーな部分を残していても、権利者が実際に権利を行使していないために、まぁOKと言う状況でした。
しかし、これについても、投稿先がそれぞれうまくルールを作っていけば、解消可能になってくる部分が存在します。
現状、スマホ詰パラの管理人は規約化には消極的ですが、そうすると、詰将棋連盟がどう動くかになってくるのでしょうか。
今後の議論に期待ですね。
ただ、このとき、それによって一定の人たちを排除する方向に進むのは、私は良くないと思っています。
詰将棋界では著作権に否定的な人も「無断での改作はお断りだ(翻案権侵害やめろ)」「出展・作者名を出せ(氏名表示権の主張)」という著作権の主張を普通に行っていたりします。
勝手な利用行為についても「誰か分からないようなやつに使われたら嫌だ」という意見も見かけました。権利はどのタイミングで行使するかは自由であるところ、これこそ著作権を主張すればそのまま法的に認められる意見だと言えます。
このあたり、著作権を敢えて否定する意味が特にないのですね。
法的に見たら「どういうやり方で権利行使するか」という点に違いがあるだけで、権利行使が比較的ゆるいかきついかの違いという形なのですね。
そうすると、相手の権利を尊重することが、自分の権利を尊重することに繋がるのではないか、と個人的には思います。

中にはあらかじめ利用の可否を投稿時点で明記するようにして、「利用されたくない人は担当が採用を避けられるようにすべき」というタイプの意見も見ました。
そうやって、排除してどうするのだろうか。もし、これで利用可にしたとき、どこの馬の骨とも知れない人が勝手に利用したとき、文句を言えないと言うことにして良いのでしょうか?
他にも気になったのは「宗角さんの努力をまずは評価すべき」という系統の意見。
個人的には、上述の通り、宗角さんのやり方に多少問題があったと思ってるし、そこで出てきた意見はまともだと思っていた。
それゆえ、意見のタイミングや順序についての議論は、それ自体が「正しい意見に対して本質でない部分を突いて排除する理屈」に繋がるとの警戒心が働いた。
そういう形で、排除していくのではなく、権利をうまく使う議論ができたらなぁ、と言うのが私の考えと言うところなのですね。
乱文でしたが、こんなところで、今回の雑感は〆ます。失礼しました。
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