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詰将棋:中合、捨合、変則合

ツイッター上で、中合とは、捨合とはという話になり、そこで変則合と言う言葉も出てきて、これら言葉の指すものはなんだろうか、と言うことで、いろいろな話を聞けたので、これについて整理してみようと思います。

この話、似たようなことは実は時々されていて、たとえば、書きかけのブログのこのコメント欄で、前に大分盛り上がったと言うことが出来ます。

ここでは、分かりやすくするために、ペイントでこんな図を用意したので張ります。合駒分類

ちなみに、この図における「合駒にヒモがついてない」とは合駒に玉方の利きのある駒が存在しない、即ちルール上とられたら取り返すことが不可能な場合を指します。そうすると玉に隣接している場合は必ず玉の利きが存在するので、ヒモ付きということになりますが、ここでは玉以外のヒモの有無で考えてください。
この図を元に、馬屋原さんが風wikiに書いた分類を見てみますと、以下のようになります。
A=中合
B+D=狭義の捨合
B+C+D=広義の捨合
同じブログのコメント欄に書き込みをしているssさんも中合については「利きがある以上中合ではないでしょう」との表現をしており、中合のコアイメージがAになると言うことだと思います。

これに対して、このような意見もありました。





これは、上図の分け方で言いますと、
A+C=中合
B+D=捨合
という、利きの有無は特に考慮しない考え方です。

利きの有無に着目するか否かという違いは、おそらくですが、その合駒の着手のその瞬間に「取り返すことが出来ない」と一目で分かる、取り返せないところに合駒をするという意外性を重視するか、手順全体を見たときに「(取り返すことができるか否かに関わらず)取り返さない」ことに対する意外性を重視するか、と言う違いでしょうか。
この違いを前提にすると、
A=中合
B=狭義の捨合
B+C+D=広義の捨合
という分類の仕方もありそうだと言えます。
私は書きかけのブログのコメント欄では、取り返す場合でも中合にしてしまえば良い、といった形で意見を出していますが、取り返さないことを前提にするのであれば、イキロン分類で考えていることになりますね。

さて、次に変則合です。これはもともと森田正司さんが使い始めた用語であったという。


ここでの表現を見る限りでは、森田さんの認識は
A+B=捨合
A=中合
B=変則合
であったことが伺える。
しかし、


このツイートから伺えるように、中合と捨合の関係性が明らかに変化していることが分かる。
というのも、森田さんの言うような中合⊂捨合という関係で考えられることはほぼなくなり、馬屋原分類やイキロンの分類、あるいは
A=中合
B=捨合
といった風に、中合と捨合は包含関係ではなく明確な住み分けをした用語に変化していったようだ。
この流れにおいて、変則合という用語は宙に浮いた格好となり、当時を知る人の中でも
中合+捨合=変則合
捨合=変則合
と言った認識の変遷が起きたというのが伺える。そして現在の状況を見渡すと、




というように、そもそも認知されていない段階に来ているようだ。
そして、この用語に対しては、




というように、言葉が持つ印象が、元来その用語を用いた人の意図に合わない状況を生んでいると言うのがはっきり分かる。私自身も、


のように、元来の意味とは全く違うイメージを持っていた。
結局のところ「変則」という表現が時代に合わなくなってきているのだろうか。変則とは、普通ではないということで、普通という基準をどこに置くか、と言うことになる。この意味で、とられたら取り返すのが合駒における普通である、と考えたら、変則合=中合+捨合といった等式は成り立つであろう。しかし、


このツイートにも現れているように、もはや、取り返さないこと自体が、詰将棋において特殊性を失い、変則として考えることが合わなくなってきている、と言うことになりそうだ。
これら一連の経緯をみると、「変則合」という用語は歴史的役割を終えている、と言っていいかもしれない。
少なくとも、今ではその言葉が持つイメージと元来の用法がずれてきており、分かりにくくなったのは間違いない。
結局のところ、用語とは伝えることに意味があるのであって、そのことを考えると、分かりにくくなってしまった用語は利用しないようにするのがよさそうだ。
中合や捨合についてはいろいろと考え方が分かれていると言うのはわかります。伝えると言う点において、この違いを意識した上で、どの意味で使っているか分かるように表現することが必要、と言うことになるでしょう。


追記
新しいツイートによって資料となる発言をされた方がいたので、掲載します。


村山さんは
中合=A+C+α(ヒモ付きかどうか、取り返すかどうかで区別した書き方になっておらず、このあたりの認識が不明)
捨合=変則合=B
という形のようである。
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