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詰将棋ルール論:変同余詰について(その3)

5.変同余詰の理論構造

さて、長々と前置きが続いたが、ようやく本題に入ることができる。
変同余詰を視覚的にみると、以下のようになる。(手数については例示である)

       A━━━━━━(7手):作意手順
初形━━2手目
       B━━━C━━(7手):変同
            (5手目)
             D━━━━(9手):変同余詰


一般論として、作意手順は余詰のない本手順に設定がされていることを前提とする。
というのも、本手順と作意手順が食い違っている場合には、それは作者のミスであり、間違った設定のされた詰将棋を前提に議論を進めることには意味がないからである。

まず上図について詰将棋のルールから本手順がどうなるかを確認しておこう。
これは実際の詰将棋を解く際の思考手順を理解する役に立つと思われる。

上図では2手目と5手目に分岐がある。詰将棋の手順を考える際には基本的には早い手数、今回でいえば2手目から検討することになる。
というのも、後ろの手から考えた場合には、そこに至るまでの手が間違っていた場合に徒労になるからである※10
さて、そうすると、まず2手目を考えることになる。
2手目は受方の着手であるため、受方の思考ルールが適用される※11。すなわち、

・攻方は最善の攻めをしてくる
・受方は最善の受けをする

という前提で考えることになる。

そうすると、AとBを比較検討する場合、攻方は最善の攻めを選択するという想定のためAという手順とB-Cという手順の比較ということになります。
そうすると、Aの手順もB-Cの手順も最善応手で応じる限り、手数も同じであり、駒も余らないということになるため、AとBは応手としては等価値ということになる。
等価値である以上、AとBはどちらを選択しても詰将棋の解答としては正解である(この意味でどちらも本手順である)。
このように、詰将棋のルールという観点からみるとAという手とBという手は区別が困難である。

ここで、2手目でBを選択した場合の5手目はどのように判断されるのか。
ここでは攻方の着手決定の問題であることから、攻方着手決定準則が適用されることになる。

・受方のすべての着手を想定する
・攻方は受方が詰むように王手をかける

このルールが適用される結果、Cという着手とDという着手はどちらでも詰む以上、どちらを選んでも構わないことになる。
すなわち、B-C手順が詰将棋の解答として正解を構成するならば、B-D手順も正解と扱われるのである。
つまり、B-D手順も本手順を構成することになる。

以上のように、現代詰将棋のルールを前提に考えると、今回の例として挙げたパターンにおいては、Aという手順もB-Cという手順もB-Dという手順もすべて本手順であるということになる。

このような構造を理解した後で、余詰の定義を「紛れが詰むこと」と考えた場合に、紛れの定義を本手順と違う攻方着手とすることには困難が伴うことはわかると思う。
いずれにせよ今回の例でいえば作意手順、変同、変同余詰はすべて本手順に含まれるという構造が理解できると思う。






※10実際には変化紛れを細かく読まずにある程度ヤマを張って読みを飛ばすことはある。これは解図の際のテクニックの一つであり、詰将棋をルールの観点から解く場合には、理論上の必要性からこのテクニックを用いることはしない。
※11ここでは応手最善説を適用する。応手純粋最長説を適用しても基本的な議論に違いは生じないため、説明上の便宜の問題である。
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